数字で見る「全国キャラバン」
スタートから終結まで 62日
10月4日~12月4日(事務所出発から帰着まで)
93名 訪問先対応者 道県62名 市町村(市長・副市長含む)26名
県議会議員1名 市議会議員4名
参加者数 75名(要請者51名 宣伝参加者17名 バイクゼッケンアピール7名)
取材マスコミ数 15社(新聞10記事TV放送2局)

総移動距離 1万2千キロ
合計12,011.4km
フェリー2,036.4km
飛行機3,726km
バイク走行5,876km
電車373km


書記長インタビュー
Q.どうして全国キャラバンを行うことになったのですか?
A.物価高が進み、全国の病院・施設で赤字が拡大している中で、労働者の賃金が上がらない(上げられない)のは、根本的には診療報酬が今の世情にあっていないのが確かです。全厚労では国会議員や関係省庁への要請行動を強めてきた訳ですが、県によって夏の一時金が減額されるというかつてないほど厳しい中で、全国組合として他に何ができるのかを検討し、提起されたのだと思います。
「思います」としたのは、私(書記長)が不在中に岩本委員長と松尾書記次長の発案だったということです。始め、この話を聞いたときは、冗談で言っているのかと感じましたが、話を聞いていくうちに真剣だということが分かって、ちょうど広島の安芸高田市で吉田支部が地方議員に要請している記事を送ってくれていて、成果を出していましたから他の加盟組織もこのキャラバンで、県や市町村などの自治体に対し直接陳情する場やきっかけがつくれれば良いなと思いました。
また、全厚労の全国キャラバンは40数年前の「医療費亡国論」がささやかれて社会保障費が削られ始めるきっかけになった時期に行っていたようで、まさに時代のターニングポイントでした。その時から約40年を経て再び全国キャラバンが復活したことは時代の要請だったのかもしれません。

Q.とは言っても今回はバイクで、しかも書記長1人で全国を回った訳ですが、そのことに対する不安はなかったですか?
A.不安はなかったといえばウソになりますが、運動自体は意味のあることだと信じていましたし、かつての全国キャラバンは車で83年秋闘と84年春闘にわたり行っていたようで、費用面でもバイクで、1人で2ヵ月間なら抑えられるだろうとの想定がありました。実際には想定の半分に抑えることが出来ました。
行く前は、当時(前回キャラバン)と時代が違うことや、医労連で自治体キャラバンをしているから全厚労があえて行う必要がないのでは、といった意見も頂きましたが、一緒に要請に行ってくれた皆さんから「要請に行けてよかった(いい経験になった)」「県や市との繋がりができた」等々ポジティブな反応が得られて嬉しかったです。


Q.キャラバン開始前と、始まってから、気持ちや意気込みの変化はありましたか?
A.開始前はとにかく要請日(時間)に間に合うようにというのを一番気にしていました。バイクで回るのでアクシデントがあれば予定が狂い訪問先や準備してくれていた組織にも迷惑がかかるのでそこを一番気にしていました。
始まってからは、県や市町村から我々の訴えをよく聞いてもらい理解してもらった実感を得られましたし、国に対して要請してくれていることや厚生連病院が地域医療に欠くことのできない組織だということを認識してもらっていることが再認識できました。そこで自信をもって要請できたと思います。
終結しての気持ちは、達成感とともに終了してみれば充実してあっという間だったなという思いです。途中体調を崩す時期もあったのですが、一緒に要請してくれた全国の仲間や留守中サポートしてくれた事務局のおかげもあって無事終えることができました。関わったすべての組織・関係者の方々に感謝しています。


Q.県の担当者や市長会の方と話して、印象的な回答を教えてください。
A.初日一番目の訪問で北海道市長会の参事が医療施設で勤めていた人で、社会保障費削減一辺倒の政策が地域医療の崩壊を招くと懸念を述べられていた点や、看護師育成奨学金制度の広島の事例を参考に道内でも奨学金制度の拡充を進めたいとの希望を語ってくれた点です。道庁では分野ごとに6名で対応してもらい意見交換でき、初めの要請が上手くいったことで弾みがつきました。
どの県も真剣に取り組んでもらっているのを感じましたし、触れ始めると枚数が足りなくなるので内容は速報を読んで欲しいです。
Q.心に残った行動や経験はありましたか。
A.たくさんあって書ききれませんが、署名行動で地域の方から地元病院のおかげで助かっているとか、無くなってしまっては困るとか直にお声を聞けたのはよかったと思います。そういう意味でも地域に知らせる活動を行うのは良いことだと感じました。

署名宣伝行動

Q.行動参加者との思い出はありますか。
A.秋田、広島、高知、山口では一緒にバイクでゼッケンアピールして走れたことが良かったです。いつもソロで孤独だったので楽しい思い出です。

Q.その他、紹介したいエピソードなど教えてください。
A.ちょうど熊被害が報道されている中で秋田の記者から心配されたり、アポが決まっていた新潟のテレビ局で熊出没のニュースのため取材がキャンセルになったり、長野の山中で日も暮れていたなか、子熊が道路を横切ったりしました。静岡市長会町村会総合事務局で咳がとまらなくなり、相手側から心配されました(静岡の海野さんありがとうございました)。山口の秋吉台で藤井支部長とバイクを止めて休憩していた所、突然バイクが倒れてきた時は慌てました。あの時足を挟んで骨折していれば最後の広島訪問が出来なかったと思います。

Q.全国キャラバンを終えて、今後の目標や取り組みたいこと。26春闘の展望はどうでしょうか。
A.全厚労としては、やはり全道県で大幅賃上げを目指したいのと最後までベースアップにはこだわって欲しい思いがあります。
特に来年は診療報酬改定(介護報酬改定前倒し)がありますから、キャラバン要請に参加された方は実感されていると思いますが、行政も我々の味方であること。後は患者や地域の方々に医療・介護労働者の待遇を良くしておかないと(せめて他産業なみには)このままでは医療崩壊に突き進みますよと。病院や施設が無くなってからでは遅いですから。
地域にアピールすることが大切ですね。我々も国民も無関心であることが今の政治や政策に表れています。ですから今立ち上がって出来ることから始めましょう!

どうもありがとうございました。