平和委員おすすめピース作品

年末年始に、ゆっくり平和を感じてみませんか?

全厚労平和委員がおすすめする本や映画、アニメ、スポットを紹介します。

 

絵本「へいわとせんそう」 

文: たにかわ しゅんたろう
絵: Noritake
出版社: ブロンズ新社

詩人・谷川俊太郎さんによる、あらすじの無い絵本で、見開き左側が「へいわのボク」右側が「せんそうのボク」などのシンプルな対比イラストで構成されています。読み進めると、大人はいつの間にか大人の思考に入り込んでしまいますが、子どもはどうでしょうか?6歳の我が子からは「にっぽんは左だよね?」「でもにっぽんはウクライナを応援してるけど大丈夫なの?」と驚くべき質問が来ました。あなたなら、子どもにどんな解説をしますか⁉(平和委員・FJ)

 


映画「キーパー ある兵士の奇跡」
2018年製作/119分/イギリス・ドイツ合作

原題:The Keeper
監督:マルクス・H・ローゼンミュラー

ナチスの兵士だったトラウトマンは捕虜となり、イギリスの収容所でサッカーをしていた時に地元チームにスカウトされ、そこから名門クラブ「マンチェスター・シティFC」に入団する。ユダヤ人が多く住む町で、誹謗中傷を浴びながらゴールを守り抜き、国民的英雄になっていきます。しかし、誰にも打ち明けられない「過去の秘密」を抱えています。心ならずも戦争へ参加した人の後悔や罪、敵国人と善人、憎しみと許しについて考えさせられる作品です。(平和委員・OS)

 


アニメ「弱虫ペダル」

原作 :渡辺航
監督 :鍋島修
平和とは何かと自分なりに考えました。近年少なくなった、スポーツ根性モノの高校生自転車競技部を舞台にした作品になります。 競技ですから勝利が目的です、その目的を叶える姿勢が平和を求める事に繋がると思います。
先輩と後輩は師と弟子の関係に成り、互いを認め理解し気付き、努力して互いに成長して行き、自分が成長するにはライバル(友)も無くてはならない存在で、切磋琢磨し、競い高め、強い団結と友情を築き、大会では敵である他校と競いますが、協調と共闘し助け合いゴールに向かって突き進む。言いたい事は、全チームが前を向き、トラブルや障害を乗り越えながら、スポーツマンシップを守り、同じゴールを目指す。全力で戦った相手を称賛する…ところかな。(平和委員・NK)

 


アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン

原作 :暁佳奈
監督 :石立太一

舞台は戦争中からです、心を失った少女が心(愛を理解する)を取り戻す話です。少年兵として武器として教育を受けた少女が戦う中、「愛してる」の言葉を残して行方不明になった上官の生存を信じ、戦後の手紙を代筆する仕事を通して、様々な人との関わりの中で心を取り戻し「愛」を知る話、と理解しています。心がほっこりと、自然に涙だが流れる作品です。(平和委員・NK)

 

 

スポット「杉原千畝記念館」

(岐阜県八百津市)http://www.sugihara-museum.jp/
第二次世界大戦の最中にナチスドイツの迫害から逃れようと、ポーランドからリトアニアに脱出してきたユダヤ人、数千人の命を救った当時、外交官だった杉原千畝。
外務省の反対を押し切り、自らの危険を顧みることなく、独断で日本への通過ビザを発給しました。彼の人道的行為は、多くの人に感銘を与えています。
岐阜県八百津市に杉原千畝を称えた記念館があり、構内にはシンボルでもあるモニュメントが、”平和を願う音楽”を奏でます。
記念館のある八百津市は、栗が有名であり、秋は栗きんとんを求めて多くの観光客が訪れます。是非、岐阜の平和スポットを訪れてみてください。(平和委員・NS)

 

スポット「鳴門市ドイツ館」

(徳島県鳴門市)https://doitsukan.com/
第一次世界大戦中のドイツ人及びオーストリア=ハンガリー人捕虜収容所。捕虜の人権尊重と自主的な運用を許し、地元民との交流も活発に行われたため多くのドイツ文化が伝えられた。そのひとつがベートーベンの第九で、アジアで初めて演奏されました。(平和委員・HT)