私たちの要求額は近年最高額に 23春闘みんなで声を上げ 賃上げ・増員でゆとり

私たちの要求額は近年最高額に
23春闘みんなで声を上げ 賃上げ・増員でゆとり

 1月13〜14日、全厚労は3年ぶりに京都山科ホテル山楽をリアル会場に、23春闘討論集会(拡大中央委員会)を、現地51名・オンライン42名の計93名の参加で開催しました。全県の発言で、「大幅賃上げ」で「人員確保」を目指して闘う決意を新たにしました。

3年ぶりに51名が会場にリアルに集まり、オンライン参加者ともども23春闘での前進を決意した

 冒頭、岩本一宏中央執行委員長は、全厚労ニュース新年号1面の「新年の抱負」を取り上げて、主催者あいさつ。「広厚労尾道支部の看護師が『SDNs』と言う言葉を創作した。サスティナブル・ディベロップメント・ナース(持続可能な発展する看護師)という意味だが、正にこの通りのナースをつくることが、労働組合の役割だ」と訴えました。

 学習講演では、「心理的安全性で成長しあえる組織」をテーマに岡山県労働者学習協会・長久啓太事務局長に話してもらいました。

 「心理的安全性」とは、組織行動学を研究するエイミー・C・エドモンドソンが、1999年に提唱した心理学用語で、「組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態」とされています。グーグルが「生産性が高いチームは心理的安全性が高い」との研究結果を発表したことで、企業や医療職場でも積極的に取り入れようとするところが増えています。(但し、本来の正しい意味で導入されているとは限らないので注意も必要です)

 労働組合における「心理的安全性」も、会議での発言が一部の役員に偏っていないか、経験の浅い参加者が自分の質問や意見を出せる雰囲気になっているか、など改善課題があるかと思います。講演の動画・資料は、全厚労HP・組合員専用ページで見ることができますので、是非、活用して下さい。

ベースアップで診療報酬引き上げ

 相次ぐ物価高の中で、実質賃金が低下する中、「ベースアップ」による大幅賃上げが必要です。イギリスやアメリカでは、「ストライキやデモで賃上げを勝ち取っている」ことが報道されています。日本でも多くの産業で、賃上げが必要との世論が広がっています(2面記事参照)。

 来年度は診療報酬改定ですが、賃上げに向けて診療報酬緊急改定を求める運動はもちろん、23春闘で具体的に賃上げを行うことが、来年度の診療報酬引き上げ改定を実現する流れを作ることになります。全厚労では、3月23日に独自の国会議員(厚労委員)要請行動を実施します。