「団結春闘」で誓ったベアへの思い!

   「団結春闘」で誓ったベアへの思い!

 24全厚労春闘討論集会in京都

 24春闘討論集会が1月19〜20日。京都山科ホテル山楽にて2日間122名(内web参加9名)の参加で盛況にて開催されました。

 24春闘では春の診療報酬改定率が本体プラス0・88%、薬価マイナス1・0%で決着し、そのうち、0・61%を「看護職員、病院薬剤師その他医療関係職種について、令和6年度にベア+2・5%、令和7年度にベア+2・0%を実施していくための特例的な対応」が決定しており、医療・介護従事者の悲願であったベースアップのチャンスが訪れています。冒頭あいさつで岩本執行委員長が「今回の診療報酬改定は中医協からの我々への挑戦状と捉えている」旨の発言がありましたが、まさにこれからは各県単組をはじめ労働組合の底力が試されています。参加者からも、「国会議員や政府、全厚連への要請などの取り組みで流れを作ってきた」「賃上げの機運は作れた」などの感想が聞かれました。また、集会では医労連共済を活用し、組織拡大、強化を進めるため、共済事業局事務局長の内田博之氏が講演。「共済のことを良く知れた」「活用したい」といった参加者からの感想がありました。分散会では各県での問題点や悩み、春闘にかける意気込みなど活発に討論できました。そして、最重要課題である「賃上げ」を獲得することに全国一致団結して取り組むことを確認しました。

「能登半島地震被災カンパ」

 青年コーヒー財活に取り組む!

 春闘討論集会では、全厚労青年委員会が被災地支援の一環としてコーヒー財活に取り組みました。美味しいコーヒーを飲みながら被災地支援が出来るということでたくさんの方に協力して頂き、カンパは2日間で2万6千円になりました。今回の春闘討論集会は青年委員会を分科会として設定したこともあり、青年層の参加や初めての参加者が多いことが特徴でした。

 全厚連への24春闘要請

 2月16日中央執行委員会を22名参加にて開催し、あわせて大手町JAビルにて全厚連要請を行いました。全厚労中執が一丸となってこの春闘の重要性について訴えました。地域の医療・介護を守る為にも今こそ医療、介護労働者の賃金底上げが重要であることを強調し、各道県厚生連が誠実かつ真摯に検討し賃上げについて実施するよう全厚連参事の力強いメッセージを各県に届けることを要請し、双方確認しました。

 労働組合用語集

 労働組合活動では、多くの聞き慣れない言葉が出てきます。新たに組合活動に取り組まれる方などを対象に今号から少しずつ組合用語を解説します。

 春闘:労働組合が新年度の賃上げ要求等を中心として、全国規模で一斉に経営側と交渉を行うこと。1955年以来毎年春に行われる日本独特の共同闘争。「春季生活闘争」ともいわれる。

 ストライキ:労働組合が行う争議行為の最も典型的な形態。労働組合が指令によって組合員に就労を拒否させる戦術。

 ベア(ベースアップ):春闘などにおいて、賃金表を上方に書き換えること。体系改定分。定昇は含まない。