晴天に恵まれた2日目のフィールドワークを終えて
オンライン参加者のみなさん
全厚労女性委員会は6月21〜22日、第44回女性集会を神奈川県横須賀市・ホテルメルキュール横須賀にて開催、13県62名(現地49名・OL13名、他家族4名)が参加しました。前回と同じく1日目を学習と交流、2日にフィールドワークを行い、横須賀の米軍基地問題を学びました。1日目は、「心理的安全性で高まりあう組織文化を」と題した学習講演を、長久啓太氏(岡山県学習協事務局長)を講師に、オンラインで学びました(2面に詳細)。
その後は、現地会場7、オンライン2グループに分かれて、自分たちの職場にどうしたら「心理的安全性」を持たせることができるか、母性保護の権利を含めて、いきいきと働き続けられる職場をつくるために女性部として取り組めることなどを話し合いました。
米軍被害の歴史と「いま」を間近に
2日目は、神奈川県内の平和問題に関わる遺蹟や米軍施設などをフィールドワーク。最初に長沢にある「平和の母子像」へ。1977年9月27日に、厚木基地を離陸した米海兵隊のF4ファントム戦闘機がエンジン火災を起こし、現在の横須賀市青葉区の住宅地に墜落、周辺家屋20戸が炎上し、親子3人が死亡しました。母・林和枝さんと子どもの裕一郎くん、康宏ちゃんをモデルにした像を建てるにあたっても紆余曲折があったことを2名のガイドから教えてもらいました。
その後、逗子市・池子の森に建てられた「米軍住宅」を視察。82年に始まった住宅建設計画は、市民の強い反対運動があったものの日米両政府の圧力によって、日本の「思いやり予算」で進められることに。98年には854戸の住宅が完成、思いやり予算の総額は、851億円と言われています最後にフェリーによる「横須賀軍港めぐり」。空母は寄港していませんでしたが、イージス艦や自衛隊の潜水艦などを間近に観察しました。
2日間の女性集会を通じて、誰もが健康でいきいきと暮らせるためには、職場・組織にも(心の)平和、社会にも(軍備の必要ない)平和が必要であると、参加者には感じてもらえたと思います。