原水爆禁止2025年世界大会in長崎(詳細1面)に参加した方へA:参加のきっかけ、B:参加しての感想をお聞きしました。被爆80年の長崎は3日間雨でしたが、時折雨がやむ時間もありました。被爆者の体験や、各国の核兵器廃絶運動の報告を聞き、参加者の皆さんと一緒に平和について考えました。
伝えることが大切
高橋 聖子さん
秋厚労北秋支部・産師
■A 私達は以前から原爆や戦争に関心を持ち、いつか長崎や広島を訪れたいと話していました。今回、親子で原水爆世界大会に参加することができ、大変貴重な経験となりました。
■B 本やテレビでの知識と違い、実際に被爆遺構をめぐり、長崎大学の資料を目にし、原爆資料館を訪れ、一瞬にして多くの命が失われたこと、その悲惨さをより強く実感しました。そして二度と繰り返してはならないと感じました。
戦後80年、これからは体験された方々から直接話を聞く機会が少なくなってしまいます。世界で唯一の被爆国として風化させないためにも、今回見聞し、感じたことを自分の中に留めるのではなく、伝えていくことが大切だと思います。
世界中でいまだに侵略や紛争がおき、命が失われています。これからも関心を持ち続け、私達に何ができるのか考えていきたいと思います。
今回参加させて頂き、ありがとうございました。お世話になった方々に感謝したいと思います。
未来のために何ができるか
朝倉 奈々海さん
長厚労こもろ支部・理学療法士
■A 今回、原水爆禁止世界大会に参加させて頂いたきっかけは、昨年広島で開催された原水禁に参加したスタッフから、「とても貴重な経験になるから行った方がいいよ」そんな一言からでした。
■B 原爆に関しては、テレビや学生時代の授業で学ぶ機会はあったものの、自分にとっては非現実的な出来事であり、理解を深めようともしてきませんでした。実際に長崎県に足を踏み入れ、当時の建造物や使用していた物を間近で見て、様々な感情が湧き上がって来ました。また、講演会や分科会では被爆された方の生のお話を聞かせて頂き、今を生きる自分が未来のために何ができるのか、そして何をすべきなのか、少し明確になった様な気がします。
この3日間、原爆について学びを深めることができたこと、また、全厚労の方々と交流をする機会を頂けたことに感謝申し上げます。
先人が築いた平和を守ろう
高橋 茂時さん
静厚労清水支部・作業療法士
■A 今回、この会へ参加をしたきっかけは、組合で平和部を担当しているからです。平和と名前がついている管轄なので原爆について日々、考えさせられる事や日本は戦後80年間、一度も戦争をしていない為、平和をこれからも願う一員として参加をさせて頂きました。
■B 今回、貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。個人的に被爆地にいくことは今回が初めてで、戦争を経験された方、被爆者の方の話を生で聞き、戦争は改めてしてはいけないと感じました。日本は戦後80年経過した中で一度も戦争が起こらず、犯罪率や治安も良く海外と比べると平和ボケをしていると言われます。しかし、この当たり前だと思っている平和は先人の方々のご尽力があっての事なのでこれからも私達、日本人が守っていかなくてはいけないと強く感じました。21世紀になった今も、世界ではウクライナ、ロシアを初め様々な戦争や内戦があります。ウクライナはNATOに加入をしなかったり、核を持たない事で抑止力が働かず、ロシアに責められたと言われる方もいます。自分自身としては武器を持たないで話し合いで通じる国ばかりではないので抑止力として武器を持つ選択肢がある事も認めます。日本政府はアメリカへ忖度し、核兵器禁止条約の会議に未だにでていません。しかし、今まで核を落とされた国は日本だけである為、世界に武器を使わない、作らない事を強く訴える必要があると感じました。
未来の子どもたちのために
畑中 剛喜さん
三厚労本部・専従・顧問
(元全厚労中央執行委員長)
■A50歳にして初めて原水爆禁止世界大会に参加、その後、平和行進・集会・デモ・国会前行動などの平和活動にこれまで参加してきました。退職が近づき私の平和活動の原点となった原水爆禁止世界大会への最後の参加となりました。
■B 広島・長崎に原爆が投下されてから80年、被爆者の平均年齢は86歳となる中、「被曝体験の継承と未来・被曝80年長崎のつどい」と題し特別集会が開催されました。
長崎原爆の実相を被爆者の証言と映像で伝え、長崎被爆者運動の歴史と被爆者のたたかいを学びました。被爆者の心からの願いは、「核兵器のない平和で公正な世界」の実現であり、今、この時間も命ある限り伝え続けられています。
私たちには何が出来るのでしょうか?第一分科会では、「禁止条約参加署名」・「被爆の実相を広げる」・「自治体との共同」について学びました。
未来の子どもたちのためにも、出来ることから始めましょう。
全国の仲間と再会でき、心がほっとしました。ありがとうございました。
全厚労ピースウェーブで平和への想いを「つなぐ」
原水爆禁止世界大会へ向けて全厚労で取り組んでいるピースウェーブ。今年も大きな波を作ることができました。「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」は3,196筆、「大軍拡反対請願署名」は3,064筆が集まり、フラッグリレーは12組織+本部で100枚の写真が集まりました。
全国から集まった折り鶴は、本部書記局でタペストリーと、平和への願いを込めた折り鶴ボックスを作成し、長崎平和公園に隣接する爆心地公園へ奉納しました。