7月11日、オンライン開催の全厚労第8回中執会議で、全農協労連・星野慧書記次長を講師に、「『米不足』と農協・労働組合の課題〜生産者、消費者、労働者の視点から〜」と
題して、学習会を行いました。
この学習会は、「令和の米騒動」とも言われる深刻な「米不足」で、農協が悪玉であるかのように報道される中で、私たちも農協労働者の一員として、「米問題の事実は」「本質的問題は何か」を学ぶために急遽、企画・実施したものです。

星野さんは、戦中から1995年まで続いた「食料管理制度」と、2018年に「生産調整」が終わる中で、米の需給調整が完全に「現場の責任」にされてきたこと。コロナ禍の中で需要減により米の大暴落が起き、稲作農家の時給10円と言われるまでになってしまい、見通せない米の需要と過剰な減産により、昨夏からの米不足を招いていることなどを説明。また農協の集荷率が30%台に落ち込むなど、米市場の自由化に伴う米の流通・販売システムへの国民の無理解や、農協と歴代の自民党政治との関わりが、農協「悪玉」論にも結びついていることを指摘されました。

最後に食料問題の本質的な解決のために、食料の適正価格は、生産者と消費者の視点だけでなく、市場流通のための関連費用・関連労働者の「賃金」など労働者の視点、さらには賃金・購買力の引き上げを求める労働組合の役割が重要だと話されました。暮らし続けられる地域社会のためには、食料は当然のこと、医療・社会保障切り捨て政策の見直しをしていくことも重要だとエールも送っていただきました。
福厚労 2025年新人組合員研修会 伝統の寸劇で新人を歓迎
福厚労は7月19日、郡山市「磐梯熱海温泉ホテル華の湯」にて、2025年新人組合員研修会を開催し新人50名、役員・青年委員合わせ81名が参加しました。
研修会は、齋藤文子執行委員長の挨拶で始まり、役員や専門部(青年、女性、看護、教宣、組織)、医労連共済の紹介、佐々木崇書記長の「労働組合ってなに?」と題した75分の学習会が行われました。
また青年部恒例の寸劇「強いぞ?三法マン」では、労働三法がそれぞれ労基法マン、労組法マン、労調法マンのヒーローとして登場し、職場の労働問題を解決するシナリオで、会場を沸かせました。
新人組合員が所属施設を超えて一堂に会するのは、この研修会が最初で最後とのことで、役員・青年委員の皆さんが奮闘し作り上げた研修会は参加者にとって、とても良い機会になったと思いますし、全厚労青年委員会でも共有し参考にしたいと考えています。
