全厚労第73回定期大会 発言一覧

 第73回定期大会では、当日発言14本、専門委員会から3本、文書発言4本の計21本の発言がありました。特に25春闘での取り組みや、全国的な医療介護施設の経営難の中での一時金確保の運動についての闘いが多く発言されました。また、1号議案で提案された25キャラバン行動への質疑や発言も出され、活発な討論を経て今後の課題や運動の重要性を再確認すると共に、採決では満場一致で25年度方針を確立しました。大会での報告と発言を一部抜粋し紹介します(順不同)。

1秋田・進藤 侑:24春闘で24年ぶりのベア獲得(6千円)。年末一時金減額提案に対し暫定支給させ交渉を継続し昨年同率の支給で妥結。25春闘2年連続でベア獲得(4千円)。

2 福島・大友 浩介:24秋闘での骨髄ドナー休暇制度の新設。青年部要求の髪型や色について前進回答勝ち取り。25春闘で「定期昇給の獲得」「ケースワーカーの手当が5千円UP」「病院・施設ともに2交代手当の増額」「助産師手当の分娩件数要件の撤廃」DMAT出動手当として1出動当たり1万5千円の支給」の5項目を勝ち取る。

3 新潟(文書発言)・ 和田 祐輔:当初「支給なし」とした4月賞与の支給回答を引き出し。会が新たに提示した「特別賞与制度」について、病院特性や地域事情について労使双方で考え抜いてからの支給を求め交渉を継続中。

4 富山・水戸 達也:人員不足について薬剤師4名を確保、助産師確保が課題。宿直手当の増額回答勝ち取る。他県の活動を参考に福利厚生倶楽部の導入を提案し9月より開始した。

5 長野・髙橋ただし:年末一時金の暫定支給として、交渉継続した闘い。リハセンター支部で希望する臨時職員・パート職員も組合に加入できる仕組みが正式に承認。

6 茨城・宇留野正:志全厚労シンボルマークの活用について、費用を抑え広く周知されるグッズ作成の提案。1号議案のキャラバン行動について、予算措置の見直し、書記長の2ヵ月不在の懸念、各県の希望に応じた計画の見直し提案。

7 茨城・飛田 広大:25春闘でベースアップ評価料手当の全職種への支給に向けた交渉。現行の退職金制度を守り「、退職金規程Ⅱ」の改廃を求める交渉と25夏期一時金の格差支給阻止の取り組み。労働者代表選出への経営側の介入との闘い。

8 熊総(文書発言)・ 齊藤 美晴:従業員代表者選任について。再雇用者の賃金見直し。リハビリ科のサービス残業の改善。

9 神奈川・岡部 義秀:看護部における休暇制限の労基法違反について、全職員に通達を出させた取り組み。

10 静岡・稲葉 功:夏季一時金闘争でのストライキ権確立の取り組み。全組合員数の89%が回答し約97%の高い確率で賛同を得た。ストライキ実施や一時金仮支給の取り組みについての準備が今後の課題。

11 愛知(文書発言)・ 山本 喜之:25春闘の取り組み。組合員の生活とモチベーション維持のために① 2024年度末賞与の支給、② 2025年度の定期昇給の実施、③ 年間4.0ヶ月以上の一時金についての、3つの要求項目で要求しすべて妥結。

12 岐阜・藤川 誠也:25年夏季団交の取り組み。 待機手当の新設に向けた前進回答。年間一時金の例年同率支給に向けて、全職員に対して「年度末賞与を確保するための協力依頼」文書を発信・周知の取り組みで前進回答。

13 三重・池滝 和史:鈴鹿サーキットホテルで「三厚労青年部組合新人学習交流会」、三重県総合文化センターで「三厚労看護学習会」を開催。診療報酬ベースアップ遡及額等を用いて、4月給与にてベースアップ手当として2万6千円の支給。

14 広島・近村 勝也:25春闘へ向けた賃上げ獲得の意思統一と、スト権の高率での批准。年度末一律3万円回答から、準・深夜勤手当各100円引き上げる回答があり、現状も鑑み妥結。ベア協議を継続。

15 山口寺本 純子春闘アンケート結果を考慮した10%ベア要求。年間一時金4.5ヵ月満額回答。看護休暇の有休を2人以上の子で「5日間」を「7日間」の有給に改正させた取り組み。

16 香川(文書発言)・ 佐野 貫:25春闘でベア評価料を基にした手当を8千円から1万3千円へ5千円増額。年末一時金減額提案との闘い。

17 高知・由比 智一:25春闘でベアは見送りとなったが、副業について検討課題となった。年次有給休暇取得に関するアンケートの取り組み。新人看護師入職ゼロの深刻な事態に対し、抜本的な改善を強く要求。組織化と情報発信の取り組み。

18 大分・大島 賢治:25春闘は経営状況が厳しい中での感染予防手当1千円を獲得。看護師確保に向けた、看護学校訪問の取り組みを計画中。

19 医療研運営委員会・安本真理子:第41回医療研究集会の報告と第42回医療研究集会の開催案内。第42回医療研究集会は11月14~15日の2日間、静岡県・熱海市で開催。集会サブテーマは「厚生連の視点で考える医療の正義とは」。

20 看護委員会・中村 優:24年度活動報告、看護協会との懇談、厚労省交渉、第36回看護集会in横浜を開催。25年度は10月に第37回看護集会in仙台を開催予定で、駅前宣伝行動や、特別報告「実例から学ぶ 看護師の賃金労働条件向上と組合の役割」などを行う。

21 女性委員会・楠 潔代:女性が持つ「母性=子どもを産み育てるための身体的・生理的特質」を守る「母性保護」を、6~7月に母性保護月間として推進。下呂市・下呂温泉にて第45回女性集会を開催。全労連女性部「一言カード」の取り組み。母性保護月間啓発グッズ「アルコールティッシュ」作成。「川柳コンクール」の取り組みでは産別の最優秀作品賞を受賞。生理休暇の取得状況調査6年目となり、調査の取り組みが広がる。