第73回定期大会(静岡)を開催 「動いて、動いて、動いて」とともに「見て、見て、見て」へ

 全厚労は9月19~20日、静岡県静岡市のグランシップ・コンベンションアーツセンター会議室において、第73回定期大会を開催しました。役員・代議員など19県141名が参加し、結成70周年を迎えた組織にふさわしく積極的な討論と交流で、団結を高め合いました

増員署名、統一行動、春闘アンケートの3点セットを

岩本委員長の音頭で「動いて動いて動いて」ガンバロウ!

主催者あいさつに立った岩本一宏委員長は、「全厚労はできることは何でもやろうと、『動いて、動いて、動いて』をモットーに、幾度となく国会議員要請や懇談を行ってきた。7月の参院選後に行った要請では、特に看護協会出身の石田昌弘議員と情報交換し、診療報酬引き上げに頑張るが、労組も頑張って欲しいとも言われている」、「25春闘では政府目標である2%アップには達しておらず、委員長として責任を感じている。全厚労は何をやっているのか?と思う人もいる。次の改定に向けては『動いて、動いて、動いて』を継続し、『見て、見て、見て』と訴え、『見える化』を図っていきたい。是非、全厚労の運動を見てもらい、『増員署名』『統一行動』『春闘アンケート』に取り組んで欲しい」と訴えました。

「動いて、動いて、動いて」具体的な実践で情勢動かす

岡野学書記次長が24年度総括と情勢を提案。
総括では「動いて、動いて、動いて」を実践してきた数次に渡る国会議員要請行動や、24秋の衆議院選挙、25年夏の参議院選挙での公開質問の取り組み、石田議員を通じての厚労省幹部との懇談など、これまでにない運動を行ってきたこと。25春闘でもアンケートに取り組む組織を増やし、要求の切実さが明確になったこと。3年ぶりに全厚連への全厚労・各道県労組連名での統一要求書提出、ストライキ権の学習と高率批准を通してのたたかいや要求前進面などを報告しました。
情勢では、地域格差の問題や政府目標である2020年代で1500円に向けて不十分でありながらも最低賃金が引き上げられていること。政府の「骨太方針」では、賃上げや経営安定化、離職防止、人材確保がしっかり図られるよう、公定価格での的確な対応が明記されていることに確信を持って運動することの大切さを強調しました。

「生活と医療と平和」守り、「仲間作り」で前進しよう

25年度方針案を大栗陽書記長が提案。全厚労の基本的運動の柱として、スローガンである①組合員の「生活」と権利を守り、向上させること。②厚生連「医療」を守り、地域医療を充実させること。③「平和」憲法を守り、安全・安心な生活と医療を推進させること。に加えて、④労働組合の組織強化・拡大へ向けた「仲間作り」の4本の柱を中心に、具体的な行動計画を提起しました。
25年度は特に地域へ打って出る行動として、3年目になる看護集会でのナースウェーブとともに各ブロック単位で「ナースウェーブ」「メディカルウェーブ」に取り組もうということと「25秋闘キャラバン」として、加盟19道県の地方自治体への要請行動やマスコミ宣伝等を通じて、地方からの声や運動を拡げ、診療報酬の大幅引き上げや財政・制度支援を推進することを目指しています。

積極的な活動報告 討論で議案を採決

医療研はパワポ報告。1983年の「医療費亡国論」を転換しよう!

続く2日間の討論で、3つの専門部を含む17本の討論と4本の文書発言がありました。「秋闘キャラバン」構想については財政面や体制面で懸念する発言がありましたが、いまこそ運動に投資すべき局面にあることや各組織の実情を踏まえて柔軟に取り組みを進めていく旨、執行部の説明があり、積極的な運動の方向性が確認されました。
24年度決算報告・剰余金処分案の承認とともに、第1号議案(総括・運動方針)、第2号議案(予算案)が満場一致で採択されました。
来賓として日本医労連・米沢哲書記長にご挨拶いただきました。全日程ご参加いただきましたこと、紙面を借りて感謝申し上げます。
大会では多くの参加者から「声を挙げなければ変わらない。声を挙げてこそ変わる」という発言や決意が大会中も夕食懇親会でも語られました。このニュースを読んでいる組合員一人ひとりの方々にも一緒に全厚労運動に参加していただくことを呼びかけます。