福島 わきあいあい 青年あつまり 学び・交流深める

 

 9月23日、福島県猪苗代町ホテルリステル猪苗代にて福厚労「青年部オータム交流会」が開催され、コロナ禍を経て4年ぶりに参加者が現地に集まり交流しました。

青年部のつながり第一歩

 開会式では遠藤剛司青年部長が、これまでの福厚労青年部スローガン「学習3割、遊び7割」から新しく「NEXT STAGE〜仲間と楽しく学ぶ〜」に変更したことを紹介。コロナ禍でこの4年間集まって青年部の交流会ができなかったことに触れ、「今日、参加されている方も運営側も初めてのことばかり。今回の経験をこれからの活動に活かしていきたい」と、今後の活発な青年部活動を呼びかけました。
 参加者は5つの病院(分会)を混ぜたグループで初対面同士、緊張した面持ちでしたが各グループに入った青年部役員らの進行もあり楽しく自己紹介。アイスブレイクでは午後からの「脱出ゲーム」のヒントとなるような労働組合にまつわる2択クイズをグループで相談して回答し、徐々に打ち解けました。

グループワークで出された意見・悩みをまとめていく

職場の状況を話し合って

 グループワークでは「こんな職場なら辞めたい」をテーマに、参加者は辞めたくなるような要因や、自身の「悩み」を付箋に書いて出し合い、共有しました。職種や分会・部署の違いで悩みはそれぞれで、話すことで初めて聞いたような驚きの声も上がりました。その後、解決策まで話し合い模造紙にまとめました。
 発表では、どのグループからも人間関係の悩み、施設や設備の老朽化、休みの取りづらさ、時間外が出ない、給料が少ないといった項目が辞めたくなる要因に挙げられました。問題解決には職場内で話し合うことや、労働組合に頑張ってもらう、また自分たちも声を上げていくことなどが出されました。

名コンビ!遠藤青年部長(左)と丸山青年副部長(右)

ゲームで署名の大切さ学ぶ

 午後からはイントロクイズや、「アイス何秒で食べられるか」を当てる参加型のクイズも交えた数あてゲームで盛り上がりました。
 脱出ゲームでは、グループで労働組合に関するクロスワードや謎解きにチャレンジ。「上司」や「国会議員」などの配役になりきった青年部役員・担当中執から渡されるアイテムや新たな課題を解きながら、職場の悩みから青年部結成、要求と交渉、署名を集め仲間を獲得(大幅増員)するまでのストーリーをゲームを通して学びました。ゲーム内には「労働三権」を意識して交渉しないと進められない場面もあり、参加者は知恵を出し合い、苦戦しながらも全グループ無事にゴールし「脱出完了」することができました。

脱出ゲーム内では院長役との交渉も

楽しみながら団結

 集会閉会後は、夕食交流会とビンゴゲームで盛り上がり、翌日は名残惜しくも解散しました。
 参加者からは「労働組合の活動として、離職防止のために今回のような交流会を増やし、横の繋がりを強くすることが大事だと思う」「脱出ゲームを行ったことで署名の大切さを理解することができた」「夕食交流会があることで、普段は話さない他分会の他職種の人とアルコールの力も借りて交流できた」といった感想が寄せられました。集会後帰宅された方からは「夕食交流会まで参加すればよかった」と残念がる声もありました。
 コロナ禍で集まっての交流が出来なかった労働組合青年部ですが、今後は感染状況も見ながら、全国で大いに活動することを期待しています。
 そして、ぜひ来年7月5〜7日開催の全厚労青年集会「K’sstation in金沢」へ結集しましょう。

ビンゴ1位ディズニーチケットおめでとう!

 

「看護師ふやせ」は世界のながれ

 9月26日〜27日、日本医労連は「看護要求実現全国交流集会」を大阪市内で開催、全厚労11名を含め、全国からオンライン含む162人が参加しました。
 記念講演では、今田紫織さん(ミネソタ看護師連盟組合員)が22年春の契約交渉で1万5千人の看護師ストに関わった際の経験を報告。ストライキを成功させるために組合員学習や意識調査を実施し、病院内を回り「ストについてどう思うか」「職場に不満はないか」など一人ひとりと対話しながら準備を進め、同年9月に3日間のストを決行。2回目のストを構えながら交渉を続け12月に「3年間で合わせて18%の昇給」で合意に至りました。
 今田さんは、アメリカの医療現場でも看護師が自分の健康を顧みず無理をする事で成り立っており、多くの人がバーンアウトしていると話され、「ストをしたのは未来の患者たちを思ってのこと。いま現場の待遇改善をしなければ、この先多くの看護師がいなくなってしまう。だから私たちはストをしなくてはならなかったのです」と強調されました。

参加者による力強い団結ガンバロー!