3月5日、全厚労は25医労連春闘中央行動に結集しつつ、独自に衆参で約50の議員事務所を訪問しました。13名の国会議員と直接話し、秘書対応でも現場実態や処遇改善の課題について深く話をすることができました。また今回の賛同議員は34名に上りました。
行動には全厚労中執の他、「広厚労署名担当大臣」(2月号掲載)を加えた14名が議員会館別の3チームに分かれて、議員事務所を回りました。
事前に回答やアポイントの取れた議員を訪問しましたが、秘書対応予定だったところでも、タイミング良く議員本人と会えるなど、運の良いチームもありました。直接懇談できた議員は別表の通りで、いずれの議員からも好意的な反応が得られました。
衆議院では、田中健議員(立憲・静岡)からは、「伊豆南部でも産科がなくなり地方から若い人がいなくなっている。給与上げなければ」や、西川将人議員(立憲・北海道)「ニセコなどインバウンド等で看護師よりスーパー・コンビニバイトの方が時給高くなっている状況で危機的」、池田真紀議員(立憲・北海道)「介護士も給料低いが看護師もそうなってきていると感じている」、宮川伸議員(立憲・南関東)「厚労委員としてもっと良く厚生連の状況を聞きたい。引き続き情報交換を」、米山隆一議員(立憲・新潟)「政治が医療に目を背けてきた。診療報酬だけでなく、公的に支える制度改革、医者確保が必要」、神津たけし議員(立憲・長野)「妻が訪問介護をやっているがボランティア並みに給与が低い」、星野剛士議員(自民・南関東)「病院経営は厳しい。報酬が低すぎるが、患者負担の事も考慮していくバランスも大事」、長谷川淳二議員(自民・愛媛)、「人材不足。厚生連への支援必要。診療報酬にもスライド条項が必要」、本村伸子議員(共産・東海)「コロナ禍でベッド足りなかったのに、病床を減らしている。とんでもない」などと訴えられました。
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参議院では、議員に直接会えたのは共産党議員のみでしたが、秘書対応の議員でも時間を取って話をすることが出来ました。
紙智子議員(共産・全国比例)は、「北海道厚生連が地域医療で重要な役割を果たしていることに感謝している。地域になくてはならない存在であり、力を尽くしたい」、倉林明子議員(共産・京都)は、「病床削って地域に住めなくして地方創生言えるか!軍事費あれだけ増やしといて、なんで医療費足りひんの。しかも衆議院の予算審議で4兆円医療費マイナス合意して、なんべん医療崩壊させたいの!」と怒り心頭で訴えられました。

またこの間、懇談を重ねてきた看護協会出身の石田昌宏議員(自民)の政策秘書・五反分さんとの懇談では、「議員本人も全国回って幅広く現場の声を聞いてきた。人口減少の中で、医療提供体制を守っていくには、思い切った発想の転換も必要。今後、様々な医療・看護系団体とも意見を交わしていきたい」との考えも示されました。れいわ新選組の舩後靖彦議員の秘書との懇談でも、「議員本人が障がい者であり医療・介護の充実なくしては生きていけない。社会保障のベースは国費で賄うべき」などと話されました。
引き続き、全厚労ではこの間の行動で得られた繋がりを活用して、国・政府に声を届けていく取り組みを進めていきます。
25春闘・全厚連要請 今年2%以上アップを実現しないと今後の発言力を失う事に
3月6日、14県23名の全厚労中執で全厚連への春闘要請を行いました。
前田参事は、「公的3団体(厚生連、赤十字、済生会)で政府等へ支援を求め、コロナ禍での頑張りで厚生連が非常に高く評価され、認知度も上がった。ベア評価料は、要請で実現したもの。今年2%以上の賃上げを達成しないことには、今後の発言力もなくなりかねない」と、なんとか賃上げを各厚生連にお願いし、「医療施設等経営強化支援事業」の活用を呼びかけていると話されました。

全厚労は、「24年度2.5%、25年度2.0%以上の達成でも実質賃金はマイナスで、他産業にも立ち後れている。人員不足も埋められず、医療崩壊への危機を感じている」と、改めてベアでの大幅賃上げを推進していくよう、強く要請しました。
また現場からメンタルによる離休職の増加や復職に関する問題が訴えられ、危機意識の共有やパワハラへの具体的な対策を講じること。リハビリでは、収益増を求める経営や慢性的人員不足も絡んで、過剰な単位を求められ時間外労働の常態化があり、職員のWLBや質の高いリハビリのためにも、全厚連で単位数の標準化を行って欲しいと要望しました。
その他、消費税減免の実現や「特例業務負担金」の過度な負担についても、 JAグループの支援を求めるべきと訴えました。
三北ブロック お菓子でほっこり 要求がっちり
全厚労三北ブロックは、2月21日、ブロック25春闘討論集会を富山県民会館で開催、5道県22名が参加しました。三北の特徴は、各道県の名物お菓子を持ち寄ることです。机にお菓子を並べて会議がスタートしました。
東京民医連労働組合書記長・細見学さんが「経営分析について」、 zoomを使って学習講演を行いました。細見さんは「財務三表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書)を学ぶことにより経営実態を把握できる」として、わかりやすく丁寧に説明してくださいました。参加者からは「以前学んだことを思い出し、あらためて大切だと感じた」「早く自分が関わる厚生連の経営状況をみてみたい」などの感想がありました。
討論では、各道県から春闘の取り組みと重点課題を報告し、ベースアップ、物価上昇による通勤手当の見直し、子育て支援、有給休暇の時間取得など、積極的に質問や情報交換を行いました。最後にそれぞれの要求実現に向けて頑張ることを確認して、閉会しました。
関信ブロック 生活と医療を守るため奮闘を決意
2月23日、全厚労関信ブロック会議が約1年ぶりに開催されました。
久しぶりということもあり、各県の状況や春闘の取り組みなど活発な意見交換がなされました。全国的に厳しい経営環境の中、医療・介護労働者の賃上げをいかに達成するか、地域医療を守るため組合として何ができるか、話題は尽きませんでしたが、ブロックとして一致団結して今春闘を乗り切るため決意を固め合いました。