「羽後」から国をうごかそう!
道の駅うご 端縫いの郷にて署名運動実施
秋厚労の仲間たちと医療現場の処遇改善訴え

全国キャラバンの一環として、秋厚労の仲間たち6名と10月11日、秋田県雄勝郡羽後町西馬音内の「道の駅 うご 端縫いの郷」で夜勤規制と大幅増員で安全・安心の医療・介護の実現を求める 国会請願署名の訴えを行いました。
連休の初日ということもあり、地元住民だけでなく県外客もたくさん訪れており、私たちの訴えに足を止め、「妻が看護師です」「この間まで雄勝の病院に入院していました」「この地域から病院が無くなってしまっては困る」「いつもありがとうございます」「頑張ってください」等々、温かい言葉をいただけました。なかには向こうからかけより署名していただける方もおり、恐縮しました。約100分の時間に146筆の署名を集めることが出来ました。署名していただいた方々と秋厚労の参加者の皆さんありがとうございました。最後は参加者全員で記念撮影し、西馬音内名物の冷がけそばをいただきました。

秋田県庁への要請 医療・介護人材確保と病院存続に向けて県も努力
10月10日、全厚労書記長大栗陽と秋厚労奥井明子(県中央副執行委員長・県医労連執行委員長)畠輝義(全厚労中央副執行委員長・秋厚労書記長)中村悟(全厚労中
央執行委員・秋厚労特別顧問)(以下、要請団)4名で秋田県庁を訪れ、医療・介護分野の経営環境改善と人材確保に関する要請を行いました。県庁側は石井正人健康福祉部長以下、次長、課長、医務薬事課医療人材対策室長、長寿社会課長5名で対応していただきました。診療報酬・介護報酬の引き上げの必要性や、地方における深刻な人材不足の実態について忌憚ない意見交換を行いました。

経営環境の悪化と深刻化する人材不足について
要請団は、人件費や物価高騰により公定価格で運営される医療・介護事業所の経営が厳しさを増していると指摘しました。賃上げ(ベースアップ)が実現しても一時金の削減で相殺され、年収ベースでは減少するケースもあり、これが医療従事者の離職や他産業への流出を加速させている実態について話しました。
部長からは、「これまで県としても厚生連を始め県内医療施設には支援してきた経緯やこれからも地域にとって必要な病院をなくしてはならない。国に対しても要請は行っている」
「医療や介護の置かれている状況は県としても把握している。それは皆さんと同じ思いだ」と危機意識を我々と共有することができました。
厚生連病院の役割について
要請団は、厚生連病院が過去に島根・埼玉・栃木で閉鎖に追い込まれている現状に触れ、北海道でも経営難と人材不足で同様の事態が懸念されると強調しました。厚生連病院はコロナ患者の受け入れや災害時のDMAT派遣など、地域医療に不可欠な役割を果たしていることから、国と自治体による強力な支援を求めています。
要請団からは「秋田県厚生連では鹿角や雄勝の病院経営が特に苦しい。中山間地やへき地医療を担っている厚生連医療を見捨てない欲しい」と具体的な訴えがなされました。
懇談の最後には、要請団として秋田県が医療介護行政について正しく認識できていることを評価し、共有できました。双方は、住民が住み慣れた地域で安心して医療・介護を受けられる体制づくりのため、今後も協力していくことを確認し要請を終えました。
市長会・町村会へ訪問
要請団はその後、県庁要請を終えてほど近くの、市町村会館へ出向き2025年秋・ケア労働者からのメッセージと秋厚労の医療・介護労働者の声を集めた冊子を、市長会、町村会に手渡しました。
マスコミからの取材受ける
要請を終えたのち、秋田魁新報の記者としんぶん赤旗の記者から電話取材を受けました。(秋田魁新聞11日付朝刊としんぶん赤旗12日付朝刊で取り上げていただきました)
次号、全厚労ニュース速報No.3福島編を予定しています。