25秋闘・全国キャラバン 10月6日 北海道をスタート

担当者「現場の想いと一緒です」

 10月6日、全厚労は25年度運動方針で確認した「25秋闘・全国キャラバン」を北海道からスタート。大栗書記長は、自前のバイクとアピールゼッケンを準備し、大洗~苫小牧間をフェリーで、道中は一般道や道の駅などで、キャラバンアピールをしながら進んでいます。10月15日現在、北海道・秋田・福島の3道県へ要請しました。

賃金・処遇の格差や人材不足問題を共有
この全国キャラバンでは、全厚労加盟の道県庁要請とともに、それぞれの道県の市長会・町村会にも「地域医療・厚生連医療を守る課題」での懇談を申し入れています。
北海道では、道要請の前に市長会と町村会を訪れました。道市長会では、医療機関に勤務経験のある参事と主査2名に対応していただき、道内の公立病院の厳しい運営や人材不足の問題を語ってくれました。また政府や国への要請を複数回行っていることや、奨学金制度の拡充などの話が話題に上りました。
道庁要請では、介護職や理学療法士の給与格差の問題が出されるとともに、薬剤師不足や看護学校の廃校、医師不足問題など、あらゆる職種の問題が出されました。道としても看護協会や医師会などとともに様々な確保策や国への要望・働きかけを行っていることも強調されました。

地元民・観光客からも次々と署名への協力が
10月8日の財務省要請行動を挟んで、10月10日に訪れた秋田県では、健康福祉部長以下、次長に対応いただきました。

秋田県健康福祉部長らと懇談

北海道と同様に意見交流した後、部長からは、「これまで県としても厚生連を始め県内医療施設には支援してきた。これからも地域にとって必要な病院をなくしてはならない。国に対しても要請している」「医療や介護の置かれている状況は県としても把握している。それは皆さんと同じ想いだ」と危機意識を我々と共有することができました。
翌日11日には、「道の駅うご 端縫いの郷」で、秋厚労組合員6人とともに「夜勤改善・増員署名」行動に約1時間半以上、取り組みました。
連休の初日ということもあり、地元住民だけでなく県外客もたくさん訪れていて、私たちの訴えに足を止めてくれ、146筆の署名を集めることができました。
多くの方々から、「妻が看護師です」「この間まで雄勝の病院に入院していました」「この地域から病院が無くなってしまっては困る」「頑張ってください」等々、温かい言葉をいただけました。

街頭署名では医労連・県労連も支援して
10月15日に訪れた福島県でも、県の問題意識として、「賃上げしないと人材確保できない」「緊急的な財政支援が必要」「介護報酬もR9年までとても待てない」「全国知事会では、福島県知事は社会保障常任委員会委員長を務めており、危機意識を同じくして動いている」などと、労働組合と想いを同じくして取り組んでいることが分かりました。

福島県の担当者に要請書を手渡す

県への要請後は、県医労連・県労連の支援を受けて、福島県立医科大学・駅前キャンパスのそばで街頭署名宣伝を30分間行いました。学生や年配者も含めて、26筆が集まりました。

福島では県医労連・県労連の支援を受けて署名行動
一言メッセージ投稿はこちら

「一言メッセージ」で国・政府を動かそう
秋田・福島では、市長会・町村会とは懇談はできなかったものの、いま取り組んでいる「一言メッセージ」を活かした提言や、23秋闘で取り組んだ「一言カード」の声をデータ化・分析した資料を持参し、市町村としての支援をお願いしてきました。
全国キャラバンは、12月2日の広島県要請まで続け、各地から集めた声を再度、財務省に届けていきたいと考えています。
25秋闘での「一言メッセージ」運動は、11月末(一次締切は10月末)まで継続します。ぜひ以下のリンクから、現場の声を寄せて下さい。みんなで声を挙げれば変わります。