HOME  > 平和委員会

平和委員会

(写真上)開会総会での平和行進通し行進者たち (写真下)貞子の像前で、参加者で記念撮影
◆ 2010.08.20

「核兵器廃絶」を現実的課題に!
  ~2010年原水爆禁止世界大会~


 2010年の世界大会は、5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議の合意を受けて、核兵器廃絶が現実的目標になってきつつある中での開催でした。
 全厚労からは11県から51名が参加、近年にない多数がヒロシマを訪れました。
 また今年は、広島市の平和祈念式典に史上最多の世界74ヵ国の代表、核保有国である米・英・仏の大使・代表が参加、国連事務総長・潘基文(パン・ギブン)氏も初参加し、「被爆者が生きている間に、(核兵器廃絶の)その日を実現できるよう努めよう」と、核廃絶への国際的な行動を強調しました。
 平和祈念式典で、秋葉忠利広島市長は、日本政府に対し、「核の傘」からの離脱、核兵器禁止条約締結の音頭を取ることを求めました。しかし菅首相は、式典では「平和憲法の順守」「非核三原則の堅持」を誓ったものの、その後の記者会見で「核抑止力の必要性」を述べ、被爆者らの不信も買ったのが、とても残念でなりません。

 「核抑止力」は成り立たない

 2年前にアメリカの歴代の核兵器推進者であったキッシンジャー、シュルツ元国務長官ら4人が「核廃絶アピール」を発表し、昨年4月にはプラハでのオバマ演説から大きく世界は動きました。
 報復すべき相手が見えない核テロの危険が叫ばれる時代に、これまでの「核抑止力」が力を持たないことは明らかで、4人の米元高官が核廃絶の立場に立ったのも、このためだと言われています。
 日本の非核三原則のように「持たず、作らず、持ち込ませず(持たさず)」が全ての国際社会で合意される状況をつくる中でこそ、この危険性を除去できるのではないでしょうか。
 今年築いた、核廃絶の重要な一歩前進を、さらに一歩、一歩、前進させるための世論と運動こそが重要だと感じたヒロシマでした。




     
Copyright(c)ZENKORO. All rights reserved.