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医療研運営委員会

(写真上から)「住民と共に協同組合医療運動を復興させよう」の歴史を語る渡辺委員長、長旅の疲れを癒すリラックス体操、住民とつくる医療を考える会の星野裕さん(栃木)
◆ 2011.01.19

第27回医療研究集会in兵庫


「地域とのつながり、住民との結びつき」で地域医療を守ろう

11月12日~14日、全厚労は第27回医療研究集会を兵庫県神戸市の須磨温泉「寿楼 臨水亭」にて開催、15県1組織から109名が参加し、「つながろう、つなげよう」をサブテーマに活発な意見交流を行いました。

開催のあいさつに立った渡辺一信執行委員長は医療研究集会が第1回から掲げてきた「住民とともに協同組合医療運動を復興させよう」の意義が今輝きを増していると強調し、医療従事者が地域に足を踏み出して地域との結びつきを深めていく事が大切であると語りました。
リラックス体操で会場までの長旅の疲れを癒した後、続く基調報告では鈴木土身事務局長から政権交代してもなかなか進まないどころか、財源問題を口実に後退も検討されている医療・社会保障に、国民・患者だけでなく医療労働者も、経営者も「困っている」現状と、それに対する旺盛な国民の運動を紹介しました。
今年で27回を迎えた医療研究集会が「地域とのつながり、住民との結びつきを探求する専門部」として位置づけて取り組まれ、今後も医療労働者が今の社会情勢の中での医療の実態や問題点などを知らせて、つながりをつくっていく事が求められていると提起しました。

「結びつきの力」で地域医療の発展を~4つの特別報告

特別報告では結びつきの力で地域医療の発展に取り組んでいる4つの組織から報告を頂きました。
愛知の「蒲郡市民病院を守る会」の清水芳卓さんからは住民から「応援メッセージ」募集、医師との懇談、医療問題の学習に取り組んでいる事が話されました。また、市議会の全ての会派に訴えるなど「敵を作らない」ことを念頭にするなど、つながる事を大切にして取り組んだ結果、11人もの医者を迎えるに至った経験が報告されました。
奈良の「生駒の地域医療を守る会」の長島稔さんからは突然の閉院から、それまで生駒で培われていた市政への市民参加などの取り組みを縦横に結びつけて、一度閉院した病院を“市民のための病院”として再開設する決議が可決した運動の報告がされました。
秋田の「湖東病院を守る会」の佐々木輝美さんからは厚生連が出した「湖東病院の廃止案」が含まれる経営改善計画の新聞報道に、黙っている訳にはいかないと立ち上がり、労働組合が中心となって呼びかけ、住民の会を結成。準備会の段階から124人もの住民が集まるほどの熱心さで取り組まれた運動が紹介されました。
栃木の「住民とつくる医療を考える会」の星野裕さんからは地域の市民健康まつりへの参加や初めての病院祭、地域医療を考える集いを通じて住民とつながる取り組みに力を入れ、行った事は必ずマスコミを通じて地域住民に知らせ、運営に携わった仲間にも成果を共有してもらういい機会になるなど、運動を広げる取り組みが紹介されました。

5つの分科会での交流を通じて

 2日目からは5つの分科会に分かれて討論・交流。初日に特別報告をしていただいた方々も分科会に入ってそれぞれの活動交流がされ、たくさんの知恵が出されました。各分科会ともに2日目夜の交流会では、出し物を準備し、寸劇や歌、ダンスなどのパフォーマンスを披露し、大きく盛り上がりました。




     
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