HOME  > 医療研運営委員会

医療研運営委員会

当時の状況を語って頂いた松崎純子さん(中央黒服の女性)と山田和幸さん(右隣男性)
◆ 2012.03.21

「東日本大震災を振り返る」―佐久病院文化講演会


まもなく震災から1年を迎えようとする2月24日(金)、佐久病院・佐久病院労働組合共催の佐久病院文化講演会が院内で開催されました。
 原発から3.5kmの福島県双葉厚生病院で働いていた山田和幸さん、松崎純子さんに講演いただき、地域の方や職員200名程が涙を抑えながら熱心に聴き入りました。
 医療労働者として患者さんを守ることと自分の命を守ることへの葛藤や、医薬品を取りに行くため防護服を貸りたくても室内にいる自衛隊や警察官から借りられない現実、民間人は守られない、原発事故の悲惨さなどをお話いただき、当時の状況をリアルに聞けば聞くほど、想像を超えた現実に言葉を失いました。また、チームワークの大切さ、労働組合の仲間の連帯の心強さを実感されたとのお話には、日ごろからの交流が非常時に活かされることが実証され、労働組合活動の大切さを改めて感じました。
 医療人として、一人の人として、どうあるべきか。一人ひとりが自分に問いかけ見つめ直さなければなりません。被災された方々は多くの苦労を抱えながらも前に進んでいます。私たちもできることを継続的に取り組んでいかねばと再認識した講演会でした。


長厚労佐久支部 木内真由子




     
Copyright(c)ZENKORO. All rights reserved.