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主催者あいさつする渡辺一信委員長(上)、福島の今を報告する(中)、夕食交流会での「龍神太鼓」(下)
◆ 2013.09.15

全厚労第61回定期大会in三重に198人


それぞれの経験・教訓活かし、
働くものの生活と権利、地域医療を守る運動を


 全厚労は、9月13~14日、三重県賢島の宝生苑にて第61回定期大会を開催しました。20県から198名が参加、栃木県厚生連労組の解散を受けるなど、歴史的にも厳しい節目であることを感じさせる大会になりました。

全厚労の特徴活かして運動を
 折笠副委員長が開会あいさつ。「東京でのオリンピック開催が決まったが、それによって福島の復興が後回しにされないか不安を感じている。安倍首相は『安全』を国際公約したが汚染水問題もまったく対処できていない。国際公約を果たすように、福島対策を進めさせたい」と訴えました。
主催者あいさつに立った渡辺委員長は、「もうすぐ全厚労も60年の歴史を迎える。全厚労はそれぞれの県の進んだところを学びながら、お互いを尊重してやってきた。自分は定年で役を降りるが、全厚労の良いところを活かして、働くものの生活と権利を守ること、地域医療を守る運動に取り組んでもらいたい」と述べました。

3年計画で夜勤規制・増員へ
 日本医労連の中野書記長が来賓あいさつ。「これまでの運動の中で、夜勤の有害性に対する認識も高まり、夜勤規制の機運が出てきている。これから3年間、国政選挙がないなかで、3年間の計画的な取り組みで、看護署名を集め、地域に出て世論を動かし、国会を動かしたい。地域キャラバンへの結集や職場での取り組みで、声を大きく上げてほしい」と訴えられました。

2年半前の状態、今も残る被災地
 その後、福島から、震災2年半を経ての現状と課題について、スライド等を使って特別報告してもらいました。原発事故が収束していないだけでなく、制限区域では、2年半前の状態がそのまま残されている様子などが紹介されました。また故郷に帰れない双葉分会の仲間たちが5つの病院に散らばっているなか、双葉分会臨時大会を開き、分会存続を決めて頑張っていることが話されました。また現在、白河厚生に勤める高橋さんも演壇に立ち、震災当時の苦労を今の気持ちを話していただきました。参加者には、これからも長く続く福島問題を忘れずに、全国から復興に向けた声を上げてほしいと訴えられました。
 また今大会をもって解散となった栃厚労のたたかいについても特別報告をしてもらいました。

夜勤交替制改善や業務軽減に向けて
 総括・方針では、12年度の重点目標にそって1年間のたたかいの特徴と、引き続いて、「看護師等の働き続けられる職場づくり」のための6つの重点目標を前面に取り組むことが提起されました。
 看護職の93%の署名を集め、60名以上の待機団交で、会の原則2交替制強行を跳ね返した大分のたたかいや、原発事故を抱えて看護師・介護職不足に悩む福島での取り組みなどや、「サービス残業(不払い残業)」をなくす取り組み、委員会・研修の負担軽減、休暇の拡大などが、あちこちで粘り強く取り組まれていること、また地域住民とともに病院・診療所を守る運動や、地域とのつながりづくりなどの課題が強調されました。

「おもてなし」の三重県に感謝
 ホスト県の三重からは、参加者に様々な特産品が振る舞われ、多大な「おもてなし」を受けました。夕食交流会では、勇壮な「龍神太鼓」も披露していただきました。ニュース発行や大会準備などでもご奮闘いただき、三重県厚生連労組のみなさんに感謝申し上げます。来年は広島での開催です。




     
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