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上から順に①日比谷野音から霞ヶ関に向かって、②挨拶する本田宏先生、③茨厚労のアピール、④国会請願デモ中、⑤議員面会所前でシュプレ
◆ 2014.10.28

政府・国会へ向け、「いのちまもれ!憲法いかせ!」
10・23 国民集会に全厚労143名、全体3200人が参加


 10月23日、あいにくの雨模様の中、「いのちまもる 憲法いかす 10・23国民集会」が同実行委員会主催にて、日比谷野外音楽堂で開催されました。オープニングはおなじみ「ザ・ニュースペーパー」のコントで、医療介護総合法により、要介護2では特養に入れない老人と介護判定員のとの掛け合いで、深刻な介護問題を面白おかしく表現してくれました。

集会よびかけ人がそれぞれに訴え!
「アベ的なもの」にノーサンキューの声を!
 集会よびかけ人として挨拶された伊藤真美医師は「お金よりも大切なものがあることをもっともっと言い続ける必要がある。人の命より経済成長を優先することを『安倍的なもの』とするなら、安倍的なものにもっとアベNOサンキューと言うべきだ。集団的自衛権の問題などあるが、平和であってこそ、人の命を守る医療がある。私たちには声を上げる責任がある」と訴えられました。

黙っていてはいけない!
 川嶋みどりさんは、「誰もが健康に生き、豊かな老後を暮らしたいと思っている。現場職員は、質の高い看護・介護を行いたいと思っている。憲法25条の生存権が安倍政権で切り崩されており、今進められている医療・介護の改悪、例えば看護師増員抜きの病院再編は、看護の質の悪化と看護師の労働環境悪化をもたらす。地域の特性を無視した在宅政策は、地域格差をもたらす。黙っていてはいけない。多くの人に安倍政権の不当性を訴えよう」と呼びかけられました。

情報発信をガンガンやります!
 本田宏医師は、「私は今年で還暦です。最初は医師としてまじめに働いていれば良いと思っていた。ここら辺(政府)の方がちゃんとやってくれると思っていた。でもここら辺の方には現場が見えない。何故なら霞がかかっているから(会場、笑)。私も見えていなかった。医療現場が葉だとすると、木は医療費抑制、森は人権無視、全てのことが国民の人権をちゃんと考えてないということに帰着した。昨年キューバに行き、見てきた。突然なので急場しのぎ(笑)だと思われるが、キューバはアメリカと闘いながら、医療・福祉や教育を無料にしてきた。日本と全く反対です。私は来年3月で医者を引退し、各地で情報発信の運動をやります。いままでは大腸がんや胃がんでガンガン(笑)だったが、これからは情報発信でガンガンやっていきたい。是非フェイスブックやツィッターで拡散して欲しい」と訴えられました。

国会へ向けて、大きくアピール
 集会では、現場からの声として、看護師、介護福祉士、医師、病院・施設の立場からそれぞれ発言があり、歯科医師の立場からの発言では、「食は健康の源だが、医療改悪で患者は減り、歯科技工士は仕事がなく夕方5時に仕事を終えている。歯科技工士の収入は低く、徹夜を繰り返して入れ歯等をつくってようやく生活できるレベル。どれだけ受診抑制が広がっているのか」と実態を訴えました。
 賛同メッセージは国会議員や著名人、医療関係団体から100通を超えて集まり、集会では日本医師会会長、日本歯科医師会会長からのメッセージが紹介されました。
 集会後半には雨も上がり、参加者らは霞ヶ関・厚生労働省に対して声を上げるとともに、国会請願デモに出発し、国会に向けても「医療・社会保障を守れ」「看護師・介護職員を増やせ」などの要求を訴えました。




     
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