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写真上から:全厚労参加者集合写真、久保山愛基地さんのお墓に献花、全厚労参加者がテレビ朝日静岡に取材を受けました、集会の様子1、集会の様子2、集会の様子3
◆ 2018.03.19

被災64年ビキニデーに参加しました。


核のない世界へ

被災64年3.1ビキニデー

1954年3月1日にアメリカがマーシャル諸島共和国のビキニ環礁で水爆実験を行いました。この水爆実験の被害者が声を上げ、核兵器禁止・廃絶をめざす行動・議論・交流の場として毎年3・1ビキニデー集会が行
われています。今年も2月28日〜3月1日に於いて、2018年3・1ビキニデー集会が開催され、全厚労からは本部を含め9県27名が参加しました。全体では日本原水協全国集会に850名、2日目午前の墓参行進には15
00名、午後の3・1ビキニデー集会には1800名の参加がありました。
いまなお続く放射能被害
3・1ビキニデー集会では、第五福竜丸元乗組員の大石又七さん、池田正穂さんが登壇。大石さんからは被爆体験や、若くして亡くなっていった船員の無念が話され、広島・長崎を忘れたかのような今の改憲の動きに「沢山の犠牲の上に手に入れた平和憲法を変える
ことは許されない」と訴えられました。また、被災64年を迎える今も、水爆実験のあった海域での放射能被害に苦しめられているマーシャル諸島の島民のブルック・タカラさんから被害の実態と支援が呼びかけられました。
集会では、ビキニ事件から立ち上がり綿々と続いてきた原水爆禁止運動を力に、「ヒバクシャ国際署名」を飛躍させるなどのアピールが採択されました。
核廃絶に向け平和活動に参加を
2018年2月2日に核保有国であるアメリカのトランプ政権が『核態勢見直し(NPR)』を発表し、日本の外務大臣のNPRを支持する談話を出しました。内容は国連で昨年採択された核兵器禁止条約に逆行するものとなっています。唯一の被ばく国である日本の国民として、日本政府の対応には残念な気持ちしかありません。北朝鮮による核実験や核兵器開発の危険性を鑑み、アメリカの核傘下に入ることで抑止を狙うためでしょうが、日本政府は日本の国民が「ヒバクシャ」であることを忘れてはいけま
せん。
「ビキニデー事件」は第五福竜丸のみが被ばくした事件と思っていましたが、その他1000隻以上の船が被ばくしたこと、さらにビキニ環礁近海に住む住民の方々も被ばくしていたことを集会に参加して初めて気づかされました。
「ヒバクシャ」の苦しみは終えることはありません。生きている限り続きます。世界中からの支援の輪が広がること、そして今以上に「ヒバクシャ」が増えることがないような世の中を願います。
戦争で世界は1つになれません。平和を願うことこそが世界を1つにできる唯一の手段だと思います。2017年にICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞し、世界の国々が核兵器禁止条約に参加しています。
禁止条約の早期発効のため、現在行っている「ヒバクシャ国際署名」を大きな活動とし、平和運動に参加したいと思います。




     
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