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奈良・生駒の地域医療を育てる会の長島稔さん(上)、シンポジウム風景(中)、発言が相次いだ会場(下)
◆ 2011.02.15

住民自らで栃木の地域医療を考え、支えよう!
 栃木で「住民の会」を結成


 全国的に大雪となった2月11日、栃木文化会館において、「栃木の地域医療を考える住民の会(仮称)」の結成総会が開かれました。
 総会には、地域住民や下都賀総合病院職員ら200余名が参加しました。2010年7月に最初の「住民集会」を開いて以来、毎月1回、職員と地域住民有志との懇談会を重ねつつ、23人の呼びかけ人の音頭で、今回の結成総会開催に至ったものです。
 特別講演として、「下都賀総合病院に求められる役割とこれからを考える」(木高博・医療介護情報分析センター長)、「住民運動の軌跡・生駒市立病院の建築の第2ステージへ」(長島稔・「生駒の地域医療を育てる会」運営委員、「市民の輪いこま」代表)のお二人からお話を伺いました。

地域に求められる下都賀総合病院の役割

 木高博氏は、前回の住民集会でも講演。今回は、栃木市の医療圏(県南医療圏)での疾病構造や医療機関の診療科の特徴等を踏まえて、下都賀総合病院がどういう役割を果たすべきか、「栃木地区地域医療対策会議報告書」の問題点や住民と医療関係者、行政の課題についてもお話頂きました。
 長島稔氏は、奈良・生駒での経験と教訓を発言。奈良・生駒総合病院は、労働組合や患者の会を結成して運動したもののやむなく2005年3月末に廃院となりました。しかし同年2月11日には、「生駒の医療を守る市民連絡会」を結成し、様々な運動を展開、市立病院建設を公約に掲げる市長の誕生や市政変換の運動を繰り広げる中から、2010年7月には、新しい市立病院建設の条例を制定するまでに至った経過や住民運動としての課題をお話頂きました。

熱く意見が交わされたシンポジウム

 集会後半では、講師の2名に、職員組合代表と呼びかけ人の一人を加えた4名で、今の下都賀総合病院をめぐる問題とこれからについて、シンポジウムを行いました。
 シンポでは、会場参加者から次々と質問や意見が飛び出し、「下都賀総合病院の重要な役割が良く分かった。住民としても声を出していきたい」「行政まかせではなく、住民の会が窓口となって市民の要求から提案へと発展させる事が重要」等と意見交換がされました。
 最後に正式に住民の会結成を満場の拍手で確認、世話人らを募って今後の運営を行うことになりました。

 なお集会の様子は、地元の栃木ケーブルテレビでも1週間に渡って、1時間番組として放映されることになっています。




     
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