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福島・双葉病院職員らが身を寄せる避難所にて(上)、被曝者らの除染所(下)
◆ 2011.03.16

大震災に負けるな!被災地で組合員が奮闘


いま全国からできる支援を

 3月11日午後に発生した東日本大地震は、東北各地から関東まで広範囲にわたって甚大な被害をもたらしています。宮城や岩手では沿岸部で多くの町が壊滅状態と言われ、福島原発では大事故に至る事態も想定されています。物心両面の支援が求められていますが、現地の混乱が続く状況で、全厚労では当面、情報収集に努めるとともに、今組合員が出来る支援として各県労組に支援カンパと組合員への激励メッセージを呼びかけています。
 とりわけ被害のひどい福島、茨城の両県厚生連労組より状況が寄せられていますので紹介します。

福島・震災からの組合の動き
 地震発生から4日目、被災の状況が少しずつ分かってきました。津波により家を失ったひと、原発事故により自宅が避難区域のため、帰る事が出来ないひとなど多くの被災者を確認しています。現在、組合が窓口となり、当面の生活支援について多くの要望が届いています。それに対し組合は出来るだけ早急に対応していきます。福厚労では、「負けない あきらめない くじけない」という中越地震の時に、新厚労が掲げた「合言葉」を力に奮起していく決意を固めています。

 先日申し入れをした、会(厚生連本部)の立ち上げた総合対策組織について、組合の対策本部が加わりました。また、会の方針・決定事項についても報告を受けました。今後とも職員の情報収集、生活の支援を中心に取り組んで行きます。

高濃度の放射性物質が漏れ、避難拡大

 東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原発ですが、依然として制御の困難な事態が続いています。今朝では安定していたはずの4号機の爆発が報告され、被災者や近隣地域に更なる不安を与えています。被災した双葉厚生病院ですが、職員1名(産休中)を除き、安否は確認しております。それぞれ避難所(二本松男女共生センター・川俣町つるさわ公民館)などで、待機をしています。入院患者は、昨日無事他施設への搬送が完了いたしました。
 鹿島厚生病院では、昨日の国から発表された避難指示に対し、第一原発から20~30キロの屋内待機圏外から外れていることから、院長は公的病院という使命から「診療は継続」と判断しました。精神的にもギリギリの状態で働いている職員、患者さんの不安は日増しに大きくなっています。組合は働いている職員に対しても何らかの対策を検討していきます。

「負けない あきらめない くじけない」 お互い励まし合いながら頑張りましょう!
 (福厚労災害対策ニュース2号より、抜粋)



茨城 各病院から状況報告が相次ぐ!!

 号外ニュースを見ました。どこも大変な状況ですね。震災後の高萩のくわしい状況を報告します。当日夜より病院が近所の方の避難所となっており、12日から14日までは停電が続いていましたので、病棟への食事は階段を使って運びました。15日現在も断水が続いており、自衛隊からの給水でなんとか賄っている状態です。また、電車が動かないのと、ガソリンが供給されないため、遠方からの通勤者が多い高萩では、ほとんどが病院に泊まり込んでいる状況です。食事は、栄養部からのおにぎりやパンで凌いでいます。
   中央執行委員 高萩支部齊藤さんより報告いただきました。


 取手は不幸中にも大きな被害がなかったため、北茨城市民病院から17名、水戸協同病院から3名、福島から1名の患者を受け入れています。生活面ではやはり、ガソリンの確保が大変で、2~3時間待ちの状況です。
   中央執行委員 取手支部沼田さん(ME)より報告


 なめがたは、12日当日はホットラインが復旧せず、水道が断水していたため貯水槽の水で透析患者の受け入れを行いました。
現在は水も電気も復旧していますが、節約を心掛けています。
   なめがた支部 浅野さん(ME)より報告


 水戸の状況ですが、病棟は地震により水漏れがひどく、スプリンクラーからも放水されたため、水浸しとなってしまいました。現在、栄養部は交替制で勤務しています。新棟で入院患者最大25名までの受入れ体制ができました。外来は、予約以外に軽症であれば受け入れをしています。 
 薬剤部・検査部・放射線部は今日(16日)から再開し通常勤務に戻りつつあります。看護部は、医療センターへの派遣は15日で終了し、今後は済生会病院へ派遣という形で交替制での勤務となります。生活面ではガソリンの確保が大変であることと、職員の中には、家が半壊し避難所で生活している方もいますので、組合としても対応を考えているところです。
  水戸支部長 中村さん(調理師)・茨厚労書記長 鈴木さん(看護師)より報告

(茨厚労ニュース号外2号より)




     
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