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避難所になっているJA教育センターを訪れた日本医労連田中委員長らと支援物資
◆ 2011.03.30

原発機器の沈静化見通し立たず 原発30キロ圏内5.8万人が失業の可能性


 福島第1原発は2号機などで大量に見つかった放射性物質で汚染された水をタンカーに移す作業が検討されました。強い放射性物質を含む汚染水は復旧作業の妨げになっています。また、水量が増えれば海に流れ出す危険性もあり流出を防ぐ作業も急がれていて冷却機能復旧は長期化すると思われます。そんな中、福島労働局は避難指示、屋内退避圏内にある4千8百事業所の労働者5万8千人(パート、アルバイトを含む)が失業する可能性があるとの予測を発表しました。すでに20㌔圏内にある2千7百事業所は事実上休業状態で雇用にも深刻な影を投げかけています。
 福島厚生連は双葉厚生病院について休業届を出しましたが、職員の雇用は保障し新採用者の採用取り消しもありません。若干の退職者や辞退者は出るもようですが職員の安全と生活は最低限守られる見通しです。鹿島の再開はまだ目途がつきませんが、残った病院で協力しあいながら復興に向け奮闘して行かなければなりません。

震災発生からの組合の動き
 勤務先の決定した双葉職員は新しい居住の場を確保しつつあります。昨日避難所から若松市内の団地に移った双葉職員を訪ねました。離れて避難していた子供さんとも一緒に暮らせるようになりました。勤務先は坂下厚生病院。坂下の斉藤分会長が台所用品などの生活必需品を提供しました。何もかも置いて避難してきた職員は、新しい生活を始めるにも箸1本から購入しなければなりません。経済的負担は大きなものがあります。組合は義援金などの活用で支援して行きたいと思います。また、働きながらJA教育センターで避難生活を送っている職員の激励に県医労連役員と日本医労連田中委員長が訪れてくれました。福島農民連から頂いた野菜がどっさり届きました。自炊で食事をとっていますが食材の調達に苦労していると聞いての支援です。組合の組織の繋がりをあらためて感じました。本当にありがとうございます。双葉、鹿島のみなさん頑張って下さい。(福厚労対策ニュース10号より)




     
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