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東電前で訴える農民・支援者(上)、ともに訴える牛たち(中、下)
◆ 2011.08.03

東電前で牛たちと共に2度目の損害賠償請求行動


 8月3日、東京日比谷の東京電力本店前に、農民・労組・女性団体など350人が集まり、震災後2度目の損害賠償請求行動が行われました。東京電力の農畜産物被害に対する損害賠償は遅々として進まず、広がる放射能被害によって、生活も生産活動にも大きな支障が出てきています。

 群馬県のキノコ農家の青年(31)は、風評被害でキノコが出荷できず、施設の電気代が払えない中で、東電から電力供給中止の通知が来て、東電に訴えたものの「それはそれ、問題が違う」とはねつけられたこと、夜も眠れない日々が続いている、と訴えました。畜産農家も、牛が出荷できずにエサ代の出費だけが続き、もう持ち堪えられない。どうにかして欲しい、などと訴えました。

 東電側は、これまでも農協を通じた請求以外の農民連等の団体や農家個人からの請求受付を拒否したり、損害の立証責任を被害者側に求めて、過大な書類提出を要求したりと、できるだけ賠償を回避しようとする態度があるそうです。

 当日、成立した「原子力損害賠償支援機構法」は、速やかな被害者救済を目的にしながらも、現実には東電を救済し、現状のまま存続させ、金融機関や株主を守る一方で、その負担を最終的には国民に覆い被せるものだと指摘されています。国民が真実を知って、声を上げていかないと、政治によって肥え太るものと搾り取られ見捨てられるものとの格差はますます広がっていくのでしょう。

↓当日行動のインターネット中継はこちら

http://ustre.am/yD5b




     
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