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写真上)大勢の支援者らが駆け付け門前で宣伝(中)不当解雇裁判にも繋がる重要な裁判(下)たくさんの支援に感謝をする原告の女性
◆ 2012.02.03

JAL契約制客室乗務員・雇い止め撤回裁判


重大なパワハラに屈せず訴え

 2月2日、東京高等裁判所にてJAL契約制客室乗務員の雇い止め撤回を求める裁判の第1回口頭弁論が行われました。
 支援者ら140名が駆け付け門前宣伝・裁判傍聴・報告集会が行われ、全厚労も支援として参加しました。

1年以上の退職強要に屈せず
 原告の女性はJALの契約制客室乗務員として2年勤務する中で、入社半年から1年以上にわたって退職強要をうけ、それでも屈せずに働き続けましたが雇い止めにあいました。

改ざんされた試験結果が証拠に
 東京地裁で出してきた会社側の「原告女性の適正についての証拠」は修正液で改ざんされた「実技試験結果」や1年間にわたって一挙手一投足を監視して出した「51項目の評価」、入社時から「個人的に出されたメール」など、長期にわたって”辞めさせるために集めた”と思える内容であり、2007年に週刊誌で報道された「監視ファイル事件」を再現するかのような執拗さに驚かされるような内容でした。
 途中で裁判長が交代する極めて異例な人事があり、証拠がまともに精査されないまま結審しました。退職強要として認定したのはわずか2日分に限られ、雇い止めそのものは認める判決となっています。

傍聴席の3倍の人が詰めかけ
 東京高裁に場所を移した今回、第1回口頭弁論のみで結審してしまうのではないかという話がありましたが、傍聴42席に対して140名が詰めかけるほど大きな注目を集め、第2回口頭弁論を3月に行うことを確認して終了しました。
 たくさん傍聴できる法廷を用意してもらうこと、そしてしっかり審議を尽くして貰えるよう取り組みを強めていく必要を感じました。

命預かる仕事に誇り
 JALの関連する裁判はこの雇い止め撤回裁判、機長など乗務員の不当解雇撤回裁判、客室乗務員の不当解雇撤回裁判の3つが争われており、どの裁判も「労働者を使い捨てにするな」「働くのもが声をあげられる職場にしよう」「命を預かる仕事として誇りを持って働けるようにしたい」という思いで闘われており、同じ命を預かる仕事として病院で働く私たちにも共通するものであると感じました。今後とも支援を強めていきたいと思います。

(文責:書記局・川崎 優)




     
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