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(写真上)裁判へ向かう原告団を拍手で見送る支援者ら(中)報告集会は会場いっぱいの人で身動きの取れない状況でした(下)報告集会で悔しさとともに決意を語る内田原告団長 |
◆ 2012.04.03
JAL不当解雇撤回を求める裁判・地裁で判決
「債権放棄あったのだから解雇を飲むべき」との内容に怒り
3月30日、東京・霞ヶ関にある東京地方裁判所にてJALの解雇撤回を求める客室乗務員裁判の判決言い渡しがあり、原告・支援者ら400人以上が駆け付けました。
絵に描いたような不当判決
昨日(29日)のパイロットら乗務員の裁判に続いて解雇無効の訴えを退ける全面棄却の判決に、内田妙子原告団長が「会社の主張だけを丸のみにした、絵にかいたような不当判決」と話しました。
判決言い渡しで裁判長は「再建中の企業であっても整理解雇4要件は適応される」と言いながら個々の要件は更生計画遵守を理由に「全て満たしている」としました。裁判の重要な争点となった「収益上から言えば雇用を続けることは不可能ではなかった」と法廷で証言した稲盛和夫会長(当時)発言を「原告が不当だと考えるのは理解できるが、主観的心情を吐露したに過ぎない」と切り捨てるものでした。
労働者全体の問題として闘いぬこう
判決報告集会で船尾徹弁護士は「ひとたび沈んだ船を引き揚げるために、多くの債権放棄・100%減資による株主の損失・公的支援があったのだから、いくら更生計画よりも多く達成したとしても解雇を飲むべきだと言わんばかりの判決」と批判。全労連事務局次長の井上久さんは「労働者全体の問題として『潮目が変わった』という判決だったと言えるよう、労働者の誇りにかけて、職場復帰が叶うまで闘いぬこう」と訴えました。
裁判は高等裁判所へと移ります。内田さんは「悔しさでいっぱいだが、この怒りを10倍、20倍のエネルギーにして職場復帰を果たせるよう闘う」と控訴への決意を語りました。