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(上)首相官邸側から(連合通信社提供)、(中・下)様々なプラカードを持って「再稼働反対!」をコールする参加者
◆ 2012.06.26

大飯原発再稼働反対訴え、市民が4万5千人-首相官邸前


子ども連れや若い人たちが「再稼働反対!ノダやめろ!」のコール

 6月22日(金)夕方、午後6時から8時まで、「首都圏反原発連合」がホームページやツィッター等で呼びかけた「大飯原発再稼働・首相官邸前抗議行動」が行われたので、先週15日の行動が「医療研究集会in京都」のため行けなかったこともあって、自作のプラカードを持って参加してきました。
 遅れて7時頃に国会議事堂前駅に着いた段階で、普段は国会前駅にいないような家族連れや青年の姿が数多く見られ、国会記者会館の3番出口を上がったところで歩道は一杯になっており、警察が通行を確保するために車道を確保する作業を行っていました。「再稼働反対」をコールしながら、実行委員の誘導で集まった人々の最後尾まで行きましたが、「財務坂上」から六本木方面へ数百m歩いたところまで行き、Uターンしながら財務坂上まで戻るともう身動き取れない状況で、警察は「財務坂上」から官邸前までの4車線のうち、1車線を残して全てデモに集まった人たちに開放している状態でした。その間にも続々と前からは参加者が集まり、向かいの歩道にも多くの人が集まっていました。
 官邸前で誰が発言しているとかは全く分からない状態でしたが、みんなが様々なプラカードを掲げ、どこでも途切れることなく「大飯原発 再稼働反対!」のコールが続きました。
 集まった人たちは私の周りでは4人の子どもを連れたお母さんやお父さん含めた家族連れ、若いOLやサラリーマン、所々に年配の方もおられて、本当に幅広い層の人たちが来ていることが感じられました。翌日の報道によると金沢から子ども連れで来られた人もいるそうでした。

一切報道しないNHK、マスコミにも温度差、報道ステーション頑張る

 一週前の6月15日、野田首相が再稼働決定する前日に1万人を越える市民が抗議行動を行ったにも関わらず、マスコミは一切報道せず、翌日朝に集まった400人ほどの人々の様子を報道して、いかにも抗議の声が少ないかのように見せかけていました。
 その後の「東京新聞」の読者の声には「原発問題で先陣を切る東京新聞で報道されなかったのはおかしい」との声に、応答室長が「現場のミスで取材配置が出来ず報道できなかった。今後はそういうことがないようにしたい」との回答があり、6月22日の抗議行動は23日付け1面と社会面で参加者のインタビューが載せられていました。また22日夜のTV朝日の「報道ステーション」では、官邸内の枝野・細野大臣の反応を取材するなど、比較的頑張った報道だったと思います。
 しかし全国の人たちにとっては、全国紙での報道や全国版のニュースでもないとこんな運動が起こっていることは知ることができません。
 6月22日の官邸前行動をNHKでは完全無視、新聞では朝日と毎日で社会面で小さな記事を載せたようですが、本来ならもっと国民の声を載せるべきだと思います。NHKの対応は言語道断です。
 行動を呼びかけた「首都圏反原発運動」では、6月29日(金)にも再度の官邸前抗議行動を呼びかけています。全厚労では長野での「K’s station(青年集会)」が予定されていて行けませんが、前回の倍以上の人たちが集まることを期待しています。
 なおUstreamでは、ネット同時中継にも取り組んでいますし、youtubeには、参加した人たちが各々撮影した動画も数多くアップされています。ぜひ私たちは傍観者ではなく、一人ひとりが主人公として行動することが求められているのではないでしょうか。
(全厚労書記局 松尾 晃)




     
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